Good Morning SonMy

1968年3月16日早朝、ヴェトナム中部のとある村に数機の米軍ヘリが降り立った。
時はヴェトナム戦争のまっただ中、いつものヴェトコン(解放戦線兵士)掃討作戦と思った村人達は普段通りの朝の生活を続けていた。
いつもなら村人にヴェトコンの存在を尋ね、そして帰ってゆくはずの米兵だったが、その日の彼らは村人達に質問ではなく銃口を向けた・・・。
 
武器も敵意も持たぬ村人達は、米兵達によって訓練用の的のように次々と撃ち殺されていった。さらに女子供は殺される前にレイプの屈辱を受けねばならなかった。
結果的に約4時間で504名の罪なき人々が殺された。そのほとんどが戦う術を持たぬ老人・女性・子供であり、赤ん坊も当然のように命を奪われた。
これがヴェトナム戦争において「枯葉作戦」と並ぶ米軍最大の罪、「ソンミ虐殺事件」である。
 
この時の指揮官で、一度は終身刑の判決を受けたカリー中尉は、当時の大統領ニクソンにより刑期を短縮され、結局1975年に仮釈放された。現在は宝石商を営んでいるという。
 
この話はフィクションではない・・・。
Copyright (C) 1998-2024 chabuu, All Rights Reserved.
acs