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新 歪んだ愛の形[後編] [Page 6/12]
6 : 沸き上がる不安
次の日、麻衣子は竜太の言った通り、正太に何も話しかけてこなくなった。それは同時に体育用具室で二人が麻衣子の玩具にされることもなくなるということだった。
また今までのように正太と竜太の間に平和が戻ると思われたが…。
「竜太ぁ…早く入れてよぉ…」
体育用具室のマットの上で、全裸の正太が甘えるような声で言った。竜太は飛び箱の上に座って、自分のものを擦っている。しかし、なぜだか竜太のペニスはいつものように奮い起たなかった。
「ちょっと待ってくれよ。俺ボッキしなくなっちまったよ。お前と…したいのに、どうしても立たねえんだ。病気なのかな」
竜太は不安そうな顔で言った。正太が裸のままで竜太の股間を覗き込んだ。
「そんなぁ…せっかく今日から誰にも邪魔されないでやれると思ったのに。よーし、それなら…」
と言うと、正太は小さく縮んだ竜太のものを口にくわえ、舌で優しく転がしてやった。
「うっ…気持ちいい…けど…」
竜太は正太の頭を股間から離した。
「悪ぃ。なんか今日は気分が乗らねえよ」
「ごめん竜太。僕が下手だから…」
正太はすまなそうに言った。しかし、その態度が竜太にはなぜか煩わしく感じられた。
「うるさいな!お前が悪いんじゃねえよ。みんな俺が悪いんだ!」
いきなり正太を怒鳴り付けると、竜太は服を着て体育用具室を出ていってしまった。
「待って!待ってよ竜太!…どうしたんだろう。そういえば今朝から何か変だったけど…?」
その時、正太の心に黒い雲が湧いてきた。何だか嫌な予感がする。大切なものを失ってしまうようなとても嫌な予感が。
頭の中の雲を振り払うように大きく首を振ると、正太も服を着て体育用具室を後にした。
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