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新 歪んだ愛の形[中編] [Page 5/8]
5 : 覗かれた情事
その日の放課後、正太は竜太といつもの体育用具室にいた。
竜太は座っている正太の股間に顔を埋め、脈打つものを優しくしゃぶっている。正太は竜太の頭に軽く手を添えた。今日はいつにもまして竜太が愛しい。まだ残る微熱のせいで不思議な快感が脳に広がる。
「イクうっ!」
竜太の喉にスペルマが飛び込んできた。竜太はそれを一滴残らず飲み込んだ。正太は潤んだ目で竜太を見つめている。
「今度は竜太の…飲ませてぇ…」
「お…俺はいいよ。早くお前ん中に入れたいんだ」
竜太はいきり立った自分のものを押さえている。
「それじゃ嫌なんだ!僕…竜太が好きだから…」
「…分かった」
正太のいつもと違う気丈な態度に竜太は少したじろぎつつも、立ち上がって正太の口元にペニスを近づけた。正太はキャンディーを与えられた幼児のように、嬉しそうに竜太のものを舐め始めた。柔らかな舌が竜太の敏感な部分をくすぐるように愛撫する。
体育用具室の中は、キャンディーを舐めるような音と熱い吐息で満たされていた。正太は正座をして一生懸命に竜太のものをしゃぶっている。
「ああっ!」
竜太のキャンディーから白いミルクが溢れ出した。正太はそのミルクをすべて吸い取った。
「ぷはあっ、おいしかった」
正太は笑顔で言った。
「本当にうまかったのかよ。セーエキだぜセーエキ」
「好きな人のならおいしいに決まってるさ」
平気な顔で正太は言った。
『好きな人』、その言葉に竜太はちょっと赤くなった。普通の友達関係とは違う、もっと深いものを竜太は感じた。
「おい正太、好きなら早く入れさせてくれよ。」
照れ笑いをしながら竜太は言った。
さっき射精したばかりなのに、竜太のものはもう立ち上がって脈を打っている。
「焦らないで。今…」
正太が言いながらふと窓の方を見ると、外に人影が見えた。逆光でよく見えなかったが、桑野麻衣子に違いなかった。正太は小さな体を震わせた。
「いくぜ正太」
「ま…待って…やめて…ああっ!」
正太の心の中を知らない竜太は、正太を抱きかかえると前から正太のアヌスを貫いた。始めは抵抗していた正太も、すぐに至極気持ち良さそうな表情になった。
「あうう…」
正太は竜太の唇を求めた。粘度の高い唾液が二人の舌の間で糸を引いて光った。
《もう…どうなったっていい…》
快感に溺れながら正太はそう思った。
窓の外では麻衣子が二人の様子をじっと見ていた。少年と少年の絡み合い、しかし麻衣子にはそれがなぜか自然なものに感じられた。丸みを帯びた小さな二つの体は夕日の中で一つになっていた。
正太のペニスは、つながった二人の腹に挟まれて擦られている。竜太のピストン運動に合わせて込み上げてくる快感を正太は押さえられなくなった。
「あっ!…あああっ!」
正太と竜太はそれぞれ二度目のアクメを迎えた。正太がちらっと窓を見ると、もう麻衣子の姿は無かった。正太は初めて罪悪感のようなものを感じていた。体を拭き、いそいそと服を着ると正太はさっさと体育用具室を飛び出した。
「おい正太!…どうしたんだろあいつ」
竜太は不思議そうに呟いた。
早く帰ろうと走っていた正太は、校門で誰かに呼び止められた。麻衣子だ。正太は無視して突っ切ろうとしたが、彼女に腕を掴まれて諦めた。
「正太君、教室に戻りましょうよ」
麻衣子の言葉に正太は力無くうなずいた。
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