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新 歪んだ愛の形[中編] [Page 1/8]
1 : 夕陽に染まって
学校の屋上での一件以来、正太と竜太は次第に打ち解けていった。そして二人は時、場所を選ばずに愛し合うようになっていた。正太は竜太のものであり、また竜太は正太のものでもあった。
そんなある日の放課後、体育用具室のマットの上で二人はいつものように全裸で愛し合っていた。正太は竜太のいきり立った熱い肉棒に、竜太は柔らかく絡みつく正太の粘膜にそれぞれ酔いしれていた。
「りゅ…竜太ぁ…もっとぉ…ああん…」
正太は後ろから激しく突かれて甘い喘ぎ声を上げた。小さな手は必死に自分のものを擦っている。マットには正太の先から溢れた雫で水玉模様がいくつも描かれていた。
竜太は自分の腰の動きに一途に応えてくれる正太が愛しかった。正太の耳元に唇を寄せると、竜太は子猫を撫でるような優しい声でささやいた。
「正太、お前この間よりずっと上手くなったな」
その言葉に正太はピクッと震えた。誉められたことがよほど嬉しかったのだろう。雫がどんどん溢れてくる。
「ねえ…竜太ぁ、気持ち…いい?」
アヌスを貫かれながら正太は震える声で訊いた。
「気持ちいいぜ正太。俺のをクイクイ締め付けてきやがる。俺もう…限界だ」
「僕ももうだめぇ…ああっ!」
二人はほぼ同時に昇りつめた。充実した余韻の中、竜太は脱ぎ捨ててある半ズボンのポケットからティッシュを取り出し、一枚を正太に投げてやった。
「ねえ竜太、僕のこと…好き?」
正太は自分のものを拭いている竜太に向かって言った。
「な…何だよいきなり」
「僕のこと好きかって聞いてるの。ねえねえ」
竜太は真っ赤になって下を向いた。
「…嫌いな奴に…こんなこと…できるわけねえだろっ!」
竜太は後ろを向いてしまった。正太はにっこり笑っている。
「竜太って意外とかわいい所があるんだね」
「バッ…バカヤロウ!そんなこと言うともうしてやんねえぞ!」
竜太は本気で怒鳴りつけた。すると正太の眼からみるみる涙が溢れてきた。
「僕…本気で竜太がかわいいって思ったから…なのに…なのに…」
正太は唇を噛み締めて、すんすんと鼻をすすった。竜太はちらっと正太の方を向いてみた。一糸まとわぬ正太の体は、照りつける西日を浴びて赤く火照っているように見えた。肩をすくめて涙を拭いているその姿は、竜太の心を強く揺さぶった。
竜太はいきなり正太に抱きつくと、固く閉じられたその唇に自分の唇を押し当ててきた。突然の事に正太は初め驚き戸惑っていたが、次第に目がうつろになっていき、かたくなに閉ざされていた唇が徐々に開いていった。
「んんっ…あふう…」
絡み合った二つの舌はペチャペチャと音を立てている。その音は二人の官能を更に刺激した。竜太の舌が正太の乳首の所まで這っていった。鮮やかな桃色をした乳首は、ねっとりと這い回る舌に早くも硬直していた。
「ああんっ…もう一回…してぇ…」
「わかった、今してやるよ。本当にかわいい奴だぜ」
竜太は正太を優しく抱きかかえると、スペルマにまみれたアヌスにそそり立った自分のものを再び挿入した。一度スペルマを注ぎ込まれた正太の中は、竜太のペニスをすんなりとくわえ込んだ。
竜太は正太の直腸を思い切り掻き回した。正太もそれに応えて一生懸命に腰を振った。薄れゆく意識の中で、正太は体の中に竜太の熱い愛が流れ込むのを感じた。
《もう僕達は絶対に離れない》
正太は強く確信していた。体育用具室の壁に、二人の影が長く尾を引いた。
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