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新 歪んだ愛の形[前編] [Page 7/7]
7 : 芽生え
竜太は、中腰になっている正太の肩を後ろから抱いた。
「俺、お前が壊れちゃうんじゃないかってすっごく心配だったんだ。本当にごめん。今度は俺が…お前のをしゃぶってやるよ」
竜太はしゃがみこみ、小さく縮んでしまった正太のものを口に含んで舌で優しくねぶってやった。
「あっ…そんなこと…しなくてもいいよぉ…」
正太の息が再び荒くなってきた。竜太がなおもしゃぶり続けると、口の中のペニスはムクムクと膨らんできた。
《こんなこと…お姉ちゃんにだってしてもらったことなかったのに…》
正太はあまりの快感に膝の力が抜け、腰を落とした。膨張し切った肉棒が竜太の喉に深く食い込んだ。竜太は正太の尻にすっと右手を伸ばし、フランクフルトの油でヌルヌルになったアヌスに中指を差し入れた。竜太の指をくわえ込んだアヌスは、口の中のペニスの動きに合わせて緩んだり締まったりしていた。
「あううっ!」
正太は胸を目一杯反らせて竜太の喉にスペルマを注ぎ込んだ。竜太はその苦い液を喉を鳴らして全部飲み込み、更に先端から溢れる液も残らず吸い取った。二人ともうつろな目をして余韻に浸っていた。
   *   *   *   
昼休みの終りを告げるチャイムが、二人を余韻の世界からひきずり戻した。正太は足首まで下がった短パンを元通りにはき直した。
竜太はつまらなさそうな顔をしている。
「ちぇっ、もう5時間目かよ。もうちょっとこのまんまで居たかったぜ。またいつもみたいにさぼっちまおうかなぁ」
「そんなの駄目だよ。授業にはちゃんと出なきゃ。さあ行こっ」
「ああ、でもそういえばお前体操着のままだよな」
「あっ!すっかり忘れてた。早く教室に戻って着替えないと」
正太は急いで屋上の出入り口の所まで駆けていった。そして、竜太の方を振り向いて言った。
「君って本当はいい人なんだね」
竜太は照れくさそうにそっぽを向いた。
「今日一緒に帰るか?」
そっぽを向いたまま竜太は言った。
「うん!」
正太はいっぱいの笑顔でうなずくと、駆け足で階段を降りていった。
竜太は足元にさっきまで正太の尻の中に入っていたフランクフルトが転がっているのを見つけた。彼はその半分にちぎれたものを拾い上げ、
「いい人…かぁ…」
と呟いて上の方へ思い切り投げた。屋上から投げられたそれは、青空の中に吸い込まれていった。
5限開始のチャイムが鳴っている。
「授業にはちゃんと出ないと…な」
竜太はゆっくりと階段の方へ歩いていった。
 
(新 歪んだ愛の形 前編 終/中編に続く)
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