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新 歪んだ愛の形[前編] [Page 5/7]
5 : 校庭の悪夢
トイレに一人残された正太は、いそいそとブリーフと半ズボンをはき直して教室に戻った。しかし、教室にはもう誰もいなかった。
「次は体育だったんだ。急がなきゃ!」
正太は急いで半袖体操着と短パンに着替えて校庭に出たが、既に次の授業は始まっていた。
「こら田辺!いくらクソにしても長すぎるぞ。お前だけ校庭10周だ!」
担任の川田に怒鳴られ、正太は校庭を走ることになった。
《なんで僕ばっかりこんな目にあっちゃうんだろう…》
正太は半べそをかきながら走っていた。校庭の真ん中ではほかのクラスメイトが走り高跳びをやっている。
《やっとあと一周か…》
と思ったその時、正太は尻の辺りがヌルヌルするのを感じた。
《あいつの精液だ!》
正太のアヌスから、ついさっきトイレで射精された竜太のスペルマが流れ出してきていたのだ。 気付いた時には、もうスペルマは腿のところまで流れ出ていた。肛門の周りに溢れたそれが、走る度にニチャニチャと嫌な音を立てた。
《誰かに見つかっちゃう!そうしたらどうやって説明すれば…》
動悸が次第に激しくなり、足がもつれ出してきた。
そして頭がふらふらして、ついに正太はその場に倒れてしまった。
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