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新 歪んだ愛の形[前編] [Page 3/7]
3 : 明日への不安
「僕は、お姉ちゃんが好きだったから…お姉ちゃんになら何をされてもいいって思ってたんだ…なのに…なのに…」
正太はしゃくり上げながら言った。しかし、明美は平気な顔をしていた。
「あっそう。ならしょうがないわね」
「え?…そ、そんなぁ…」
正太は余りにもそっけない明美の態度に呆然とした。
「私が嫌いになったんでしょ?せっかくかわいいペットに調教してあげようと思ったのに。それじゃ明日からは竜太に調教してもらいなさい」
明美は、ティッシュで自分の性器を拭いている竜太の方を向いた。
「頼んだわよ竜太」
「OK。いつもは女とばっかりやってたけど、たまには男とやるのも面白いな。特に…」
竜太は正太を指さした。
「お前みてえな奴とやるのがな」
正太はびくっと体を震わせた。まるで蛇に睨まれた蛙のようだった。
竜太は正太より一つ年下、つまり小学5年生だ。なのに正太は、絶対に竜太には逆らえないと思った。
『奴隷』、そんな言葉が正太の頭をよぎり、彼は急に恐ろしくなった。
家に帰った後、正太は自分の部屋でずっと泣いていた。
《お姉ちゃんに初めてしてもらったのがこの部屋だったんだ…。でも、もう…》
正太は急に悲しくなってまた泣いた。
その涙には、明日への不安も含まれていたのかも知れない。
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