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私立精通小学校卒業式 [Page 1/1]
私立精通小学校卒業式
今年も卒業式の季節がやってきた。
 
ここ私立精通小学校でも、講堂で卒業証書授与式が厳かに行われていた。
小中高一貫教育の男子校である精通学園の小等部にあたる精通小学校の卒業式では、他校では見られない珍しい“儀式”が存在する。
それは、卒業生が卒業証書を授与される際に、壇上で精通教育への感謝を込めてひとりづつ射精をするというものだ。
   *   *   *   
精通教育とは、『健全な性教育のもとに健全な精神が宿る』という教育理念に基づいて行われるカリキュラムで、児童たちは一年生から第二次性徴の仕組みや性交・自慰の方法を十分な時間をかけて教えられる。
そして、精通の始まる四年生からは実際に自分の体を使った“実習”が開始される。特に五年次に行われる、泊りがけの集団生活において互いに陰部を晒しあいながら陰茎をしごく“集団射精合宿”等によって、クラスの半数以上が学校生活の中で精通を迎えることになる。
また、精通の遅い児童も、担任教師や養護教諭による“個人実習”で、卒業までにはだいたいの児童が精通を迎えている。
   *   *   *   
壇上では校長の祝辞が終わり、いよいよ卒業証書の授与が行われる。
「相川旬平」
「はい!」
一人目の卒業生が元気に返事をして起立した。その制服の短い半ズボンからは、既に元気に勃起した陰茎が露出している。そして、壇上に上がった彼は、校長の眼前で自分の勃起した陰茎をしごき始めた。
 
その行為は、もちろん在校生や父兄も見守っている。
在校生たちはこれから迎える“精通”への憧れを持って、父兄たちは息子の“性徴”を喜びながら、壇上で行われるその行為を見守るのである。
そして、そんな卒業生の姿を誰よりも優しい眼差しで見守るのが、女性であり“精通教育”の提唱者でもあるこの学校の校長であった。
一心不乱に目の前で陰茎をこすりつづける卒業生を目の前にして、彼女は穏やかな微笑みを浮かべていた。
 
やがて一人目の卒業生が、校長の前に設置された洗面器の中に勢い良く精液を噴き出した。
 
「ビチュッ!ビシャッ!」
 
静かな講堂に湿った音が響き渡り、彼の射精を告げた。
卒業生は射精が終わると、洗面器の横に置かれたちり紙で陰茎の先端に付着した精液を拭き取り、校長から卒業証書を受け取る。
しかし、卒業証書を受け取っても陰茎を仕舞ってはいけない。“精通をむかえて立派に成長した陰茎を皆に見ていただく”という理由のため、卒業式の間はずっと陰茎を出しておかなければならないのだ。
 
一人目の卒業生、相川旬平は、射精しても未だ萎えない若い陰茎をそそり立たせながら、受け取った卒業証書を手に胸を張って壇を下りていった。
そして二人目の卒業生の名が呼ばれた。二人目も壇上で堂々と自分の陰茎をしごき、一人目の精液の上に自分の精液を噴きかけた。
 
まだ名前を呼ばれていない卒業生たちも、壇上ですぐに射精ができるように自分の席で陰茎をこすり続けている。しかし、中には名前を呼ばれる前に自分の席で思わず射精をしてしまう児童もいる。
そんな時には手を上げると一時的に退席が許され、講堂の隅で漏らしてしまった精液の始末と、手馴れた養護教諭による再勃起が手早く行われる。
数年前の卒業式では、ある卒業生が壇上に上がる直前で射精をしてしまったが、とっさに駆け寄った母親が彼の萎えかけた陰茎を口にくわえ、巧みな口淫で再び勃起させて事なきを得たという珍事もあった。
 
卒業証書の授与は滞りなく進み、6年3組の出席番号14番である滝山治の番となった。彼は今年度の卒業生の中でただ一人卒業式までに精通を迎えられなかった児童で、積極的に個人実習にも参加していたのだが、ついにこの日まで精通を迎えることができなかった。
事前の打ち合わせでは、治が壇上で5分間陰茎をしごいても精通を迎えられない場合には、そのまま卒業証書を受け取って壇を降りることになっている。いよいよ治の名が呼ばれた。
 
「滝山治」
「はい!」
 
早生まれで他の児童よりも背が低い治は、壇上に上がると、他の卒業生たちと同様に陰茎をしごき始めた。しかし、先端まで厚い皮に包まれ、勃起しても大人の小指ほどしかない治の幼い陰茎は射精の気配すら見せなかった。治の目頭に涙がたまる。それは自分だけが射精できないという悔しさからだった。
そんな治の様子を察し、校長がマイクのスイッチを切り、小さな声で彼に囁いた。
 
「治くんは実習でどんなことをしてもらったのかな?思い出してごらん」
「おちんちんをこすってもらいながら、おっぱいをなめてもらったり・・・」
「それから?」
「タマタマの袋をもんでもらったり・・・」
「それじゃ今ここでタマタマを揉んでみたら?」
 
校長は優しい笑みを投げかけながら治に言った。
治は言われたとおりに、半ズボンの社会の窓から陰嚢を引っ張り出し、それを左手で揉みしだきながら再び右手で陰茎をしごき始めた。しかも先程よりもしごく速度を速めて。
 
やがて彼の顔はみるみる高潮し、額には汗が滲み始めてきた。呼吸も荒く、激しくなってきている。校長はそんな治の様子を見て、彼の精通が近いことを感じていた。
遂に5分が過ぎ、進行役の教頭が治を止めようと身を乗り出したが、校長が目で合図をしてそれを制した。
 
「どう?おしっこが出るみたいな、何かが上がってくる感じがしない?」
「あ・・・はい。おちんちんから・・・なんか出そう・・・ですっ!」
 
治の陰嚢がきゅうっと引き締まり、熱いものが尿道を突き上げてくる。
 
「あっ!ふうっ!!」
「ビュッ!ビチュッ!ビュビュッ!」
 
思わず少年の吐息が漏れ、それと同時に初めて体外に飛び出した治の精液が、他の卒業生たちの精液が待つ洗面器の中に飛び込んでいった。勢いがありすぎて洗面器からこぼれてしまった液もあったが。
 
「おめでとう。これで本当の卒業ね」
 
潤んだ目で自分を見つめる治に校長は優しく言った。そして、治の手に卒業証書が手渡された。
生まれて初めて射精をした慶びを胸に、壇を降りる治の姿は前よりも逞しくさえ見えた。そして父兄席では涙をぬぐう彼の母親の姿があった。
 
こうして今年度の卒業生84名への卒業証書授与が無事に終了した。
今年度は壇上で射精できなかった児童はおらず、洗面器は84名の少年たちの精液で満たされた。この精液は後ほど瓶詰めにされて校長室の棚に飾られることになる。
既に校長室には11本の精液で満たされた瓶が並べられている。そして今年度の卒業生たちの精液が詰まった12本目の瓶が新たにそこに納まることになるのだ。
 
“精通教育”の成果の形として・・・。
 
講堂の窓の外では五部咲きの桜が枝を揺らしている。
壇上では卒業生代表が、そそり立つ陰茎から透明な汁を滴らせながら答辞を読み上げている。
彼の先から溢れたその汁は、陰茎の先端から輝く糸となって床へと伸びていった。
 
私立精通小学校の卒業式はこうして今年も幕を閉じた。
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